内容説明
エコロジカルな視角からみると、子ども家庭福祉の問題はどう捉えられるのか。どう解決に向かうことができるのか。本書は、子ども家庭福祉の現場実践と研究成果をふまえて、エコロジカル・ソーシャルワークの理論と実践を明らかにする。あわせて、社会福祉援助技術論に新しい息吹をもたらそうとする意欲的な著作。
目次
第1章 エコロジカル・アプローチの基本的視点―子ども家庭福祉臨床から得た実践の指針
第2章 エコロジカル・ソーシャルワーク諸理論の視点と論理構造―対象構成原理と援助原理の統合化の視点から
第3章 エコシステム論の課題と展望
第4章 エコロジカル・ソーシャルワークの可能性
第5章 子ども家庭福祉実践としての「家族中心ソーシャルワーク」
第6章 家族危機と子どもの症状の意味
第7章 家族を中心としたエコロジカル・アプローチの実践
第8章 岡村理論からエコロジカル・ソーシャルワークへ
著者等紹介
谷口泰史[タニグチヒロシ]
1956年生まれ。関西学院大学文学研究科心理学専攻博士前期課程修了。神戸市社会福祉専門職として神戸市に入庁。神戸市中央福祉事務所に2年間、神戸市児童相談所に12年間勤務。1996年実習専任教員として大学に転ずる。現在、大阪府立大学社会福祉学部助教授。社会福祉方法原論、児童福祉論、社会福祉援助技術演習等を担当。児童養護施設や神戸市教育委員会のスーパーバイザーとして実践活動にかかわる
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