出版社内容情報
【内容】
世界システムの形成と変容を通して,イギリスが資本輸出によっていかなる国際決済構造をもつに至ったか,またその植民地との関係はどのようなものであったか,独自の視点で追求する。
【目次】
序章 課題と方法
第1部 イギリスの資本輸出と国際決済構造
第1章 イギリスの国際収支構造と資本輸出
第2章 イギリスの資本輸出と国際収支調整過程
第3章 イギリスの資本輸出と国際移民
第2部 イギリス植民地の資本輸入と国際収支調整問題
第4章 オーストラリアの資本輸入と国際収支調整問題
第5章 カナダの資本輸入と国際収支調整問題
第3部 イギリス植民地の資本輸入と多角的決済
第6章 オーストラリアの資本輸入と多角的決済
第7章 カナダの資本輸入と多角的決済
参考文献
人名索引
事項索引
内容説明
国際金本位制下において、中心部の核であったイギリスと周辺部のイギリス植民地との間で、一つの有機的な関係に基づく世界システムが形成されると同時に、19世紀末を境にその内実は変容していく。本書では、このような資本輸出によっていかなる国際決済構造をもつにいたったか、そしてイギリス植民地がイギリスからの資本輸入によって国際収支の調整負担を強いられ、さらには多角的な国際決済を展開する全体構造が、独自の視点で追究される。
目次
序章 課題と方法
第1章 イギリスの国際収支構造と資本輸出
第2章 イギリスの資本輸出と国際収支調整過程
第3章 イギリスの資本輸出と国際移民
第4章 オーストラリアの資本輸入と国際収支調整問題
第5章 カナダの資本輸入と国際収支調整問題
第6章 オーストラリアの資本輸入と多角的決済
第7章 カナダの資本輸入と多角的決済