出版社内容情報
【内容】
経済学はそれぞれの時代の危機と矛盾にいかに対応してきたか。古典から現代までの画時代的な経済理論体系を諸外国の理論史・思想史に学びつつ,経済学の未来を照射する。
【目次】
序章 経済学史のとらえ方
1 原始蓄積期の経済学 概説
第1章 イギリス原始蓄積期の経済学
1 経済学の出現
2 文明社会論
3 文明社会と体制の「矛盾」
第2章 原始蓄積理論の体系化
1 ケネーとフランス重農主義
2 J・スチュアートとイギリス原始蓄積期経済学の完成
2 再生産軌道確立期の経済学 概説
第3章 イギリスの古典経済学の達成
1 アダム・スミス――古典経済学の確立
2 マルサス――スミス理論の展開
3 リカードゥ――古典経済学の完成
4 オウエンとJ・S・ミル――古典経済学の修正
5 自由と干渉
第4章 フランス経済学におけるスミスの受容と展開
1 J・B・セーの経済学
2 シスモンディの経済学
3 再生産軌道確立期フランス経済学の特質
第5章 ドイツ前期歴史学派
1 ドイツ資本主義と経済学の展開
2 国民主義と自由貿易主義
3 ドイツ歴史学派の成立
3 資本主義的矛盾明確期の経済学
第6章 マルクスの自由時間論
1 資本主義の光と影
2 世界市場と恐慌
3 資本と労働
4 資本主義のなかから
第7章 限界革命期の経済学
1 「限界革命」とはなにか
2 一八七〇年代の理論的変革
3 資本理論と経済成長
第8章 ドイツ社会政策学会
1 ドイツ帝国の成立と社会問題
2 グスタフ・シュモラーと新歴史学派
3 社会政策学会の世代対立と新世代
4 帝国主義的対立期の経済学
第9章 ドイツ・マルクス経済学の展開
1 帝国主義化とマルクス経済学の対応
2 マルクス・エンゲルスの理論的遺産と修正主義論争
3 帝国主義論争の展開とその理論的成果
4 第二インター期マルクス経済学の成果と限界
第10章 ロシア・マルクス経済学の展開
1 ロシア・マルクス主義
2 第一次世界大戦と帝国主義論の確立
3 全般的危機論の展開
第11章 近代経済学の展開とケインズ革命
1 ケンブリッジ学派
2 ケインズ経済学
第12章 アメリカ制度派経済学の形成と展開
1 制度派経済学の成立とその特徴
2 制度派経済学の主要内容
3 制度派経済学のその後の展開
5 世界的協調模索期の経済学
第13章 現代マルクス経済学
1 資本主義分析の新潮流
2 従属学派――第三世界のマルクス経済学
3 世界システム論
4 ラディカル派――SSAアプローチ
5 レギュラシオン理論
6 二一世紀へ――資本主義・社会主義・民主主義
第14章 ポスト・ケインズ派経済学
1 ポスト・ケインズ派の理論的前提
2 長期動態理論
3 分配理論
4 競争条件と価格形成
5 ケインズ政策の批判と評価
終章 二一世紀を展望して
目次
序章 経済学史のとらえ方
1 原始蓄積期の経済学(イギリス原始蓄積期の経済学;原始蓄積理論の体系化)
2 再生産軌道確立期の経済学(イギリス古典経済学の達成;フランス経済学におけるスミスの受容と展開;ドイツ前期歴史学派)
3 資本主義的矛盾明確期の経済学(マルクスの自由時間論;限界革命期の経済学;ドイツ社会政策学会)
3 帝国主義的対立期の経済学(ドイツ・マルクス経済学の展開;ロシア・マルクス経済学の展開;近代経済学の展開とケインズ革命;アメリカ制度派経済学の形成と展開)
5 世界的協調模索期の経済学(現代マルクス経済学;ポスト・ケインズ派経済学)
終章 21世紀を展望して