出版社内容情報
食生活,建築,民芸,造園,信仰等々にわたって,竹と人間との交流史は驚くほど深く永い。その多岐にわたる発展の過程を個々に辿り,竹の特異な性格を浮彫にする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
4
図書館にて。『松』に続いて本書『竹』を読んだ。同じシリーズに『梅』もあったっけ▲ひさしぶりに思い出ささせれたことば。「笹舟」「馬連」▲〈現にわれわれの見ている家具は、ほとんど木材を主としたものであるが、これはごく近代社会において流行したものである。鉋(かんな)の普及する一五〇年前の家具は竹細工か、藁細工がほとんどであった。〉竹の箸と椀がはじまりであろう▲日本のマダケはほぼクローン状態であり、あるとき一斉に枯れる。前回は1960年代であり、マダケが枯れたため、孟宗竹の割合が増えた。市販の筍は孟宗竹である。2023/04/12