出版社内容情報
農業も工業の後を追って資本主義的な関係に産業化してゆくハズだとする近経、マル経双方の誤りを衝き、いえ、地域、継承性、ストックの論理を対置し、ポスト冷戦・工業化社会の新たな農業経済、社会学の構築に挑む。
目次
第1章 「農家」は果たして特殊日本的概念か
第2章 家族農業は「もぬけ農」化したか
第3章 農民層分解論と何であったのか
第4章 継承性とストックの論理を見落とした農業論の誤り
第5章 地主制と小作争議のみの分析に歪められた戦間期日本農業の実像
第6章 制度と実態のズレを埋める日本農業問題論はいかに可能か
第7章 土地問題史観から市場問題史観へ