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南極の自然史―ノトセニア魚類の世界から

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486016649
  • NDC分類 402.979
  • Cコード C1045

出版社内容情報

南極海とその周辺で繁栄するノトセニア魚類の進化・生理・生態を通して、美しく厳しい南極の自然や海洋生態系の特徴を考察する

内容説明

なぜノトセニア魚類は繁栄したのか。南極海におけるノトセニア魚類の適応戦略を通して南極の自然と最新自然環境を解説する。

目次

南極4億年の生命史―化石に現れた南極の古代魚をとおして
南極の魚類研究小史―南極探検の歴史とともに歩んだ魚研究
魚類進化の舞台―南極海の自然環境
南極に現生する魚類―ノトセニアの繁栄
ノトセニア魚類とは?―その繁栄の歴史
ノトセニアの寒冷適応(“赤血球”のない魚?;不凍物質を体液中にもつ魚)
厳しい餌環境への適応―海底の餌だけでは食っていけない
ノトセニアの生活史戦略―子孫繁栄の工夫
ナンキョクオキアミの繁栄と生活史戦略―南極生態系のスーパースター
人間が変えた南極生態系の構造―ナンキョクオキアミ資源の分配をめぐって

著者等紹介

川口弘一[カワグチコウイチ]
1969年東京大学海洋研究所助手。1978年国際連合FAO専門家(中・深層魚の資源推定に従事)。1979年スコットランド・ダンスタフナージュ海洋研究所客員研究員。1980年オレゴン州立大学海洋学部客員研究員。1983年第25次南極地域観測隊越冬生物研究主任。2001年東京大学海洋研究所名誉教授。2002年JICA専門家、マレーシア国立プートラ大学で仔魚研究
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

orangepelican

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南極の固有性の高い海洋生態系のことをメインに書かれた本です。特におもしろかったのがノトセニア魚類の適応放散の話。適応放散と言えばフィンチや豪州の有袋類などが有名ですが、南極に孤立性が高い海域があって、そこでノトセニアと呼ばれるこれまで聞いたこともなかった魚類が適応放散していることを知り、かなり興味深かった。南極の過酷な環境への適応戦略、それに、これは関心がある人が多いだろうナンキョクオキアミやアイスアルジーの話題もあります。知的好奇心を充足させる良書でした。2014/05/17

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