内容説明
メディア・リテラシーとは端的に言って、「情報の目利き」になることだ。「目利き」になることで私たちは、簡単には騙されなくなる。仕事であれ音楽であれ建築であれファッションであれ、騙されずに最後まで愉しむためには、このリテラシーが欠かせない。では、どのようにして身につけるのか?本書では、「情報の目利き」たる著者が、自らの実践に基づき、その技法をQ&A形式で分かりやすく伝授。現代人必読の一冊だ。
目次
メディア・リテラシー基礎編(自己紹介は難しい;読書量を増やすには ほか)
メディア・リテラシー発信編(自分のサイトをもつ;疑問点に答える ほか)
メディア・リテラシー懐疑編(「問題」を抱え続ける;ニュースにどう反応するか ほか)
メディア・リテラシー激闘編(なぜ実名報道なのか;新聞社にも常識を ほか)
メディア・リテラシー応用編(感想を企画書に変える;どうして旅に出るの? ほか)
著者等紹介
日垣隆[ヒガキタカシ]
3度の瀕死体験と失業3回を経て1987年より取材・文筆活動に。1958年7月生まれ。「『買ってはいけない』はインチキ本だ」(『それは違う!』文春文庫)で文芸春秋読者賞、「辛口評論家の正体」(『偽善系2』文芸春秋)で編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞・作品賞など。現在11紙誌に連載中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
10
私が大学生なら、絶対に受講したい教科の一つがメディア・リテラシー。“偏った情報に接したとき、それが偏った情報であることを見抜けるようになる。騙されない。少なくとも、修復不可能な騙され方をしない。できるだけ自分を、あるいは自分たちを客観的に見ることができるようになる。”・自分のサイトをもつ・「問題」を抱え続ける・ニュースにどう反応するか・科学的センスを磨く・感想を企画書に変えるなど、メディア・リテラシーをもつための方法や、情報収集法や読書論など、読みどころ満載でした。2018/05/18
B.J.
9
最も効率的な勉強法は、他人に教えること。考える=仮説をつくって検証すること。比較するということを大切な要素としてもっている。・・・本文より2020/02/15
Ted
6
'02年9月刊。「もし自分の身内が誰かに殺されたら、絶対に犯人を殺して復讐してやる」と公言する人は多いのに、実際に仇討ちを果したような話を聞かないのはなぜか。割りに合わないのはなぜか。自分が逮捕されずに敵討ちに相当することが果せるとしたら、それはどういうことなのか。当事者ならではの「一応の回答」が述べられている点が参考になった。しかし、氏は自分ではその回答に納得し、実行もできていたと思っていたのだが、ずっとのちに、形を変えて発露していたことに気づく。やはり潜在意識では納得なんか到底できるものではないのだ。2012/03/25
skr-shower
4
本整理のためパラパラと再読。2021/03/08
おらひらお
4
2002年初版。タイトルと内容にやや差がありますが、さらりと読める割に内容はそこそこある本でした。学生時代に岩波新書+中公新書+講談社現代新書の全読破をされたそうですが、そのころに何冊ぐらい出ていたのでしょうか。図書館には全巻入っていたのかな?いまから新書読破は不可能に近いような気がします・・・。2012/12/02
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