経済学の歴史―いま時代と思想を見直す

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経済学の歴史―いま時代と思想を見直す

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  • サイズ B6判/ページ数 451p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784478210130
  • NDC分類 331.2

出版社内容情報

『ゆたかな社会』『新しい産業国家』など問題作に続く著者集大成の経済学の歴史。経済学と経済思想の見直しを迫る魅力の大著。

内容説明

今世紀最高の経済学者が書き下した、大河「経済史」。50年来の構想、3年にわたる執筆、アリストテレス、スミス、マルクス、ケインズを語って縦横、未来としての現在を透視。諧謔と皮肉で、読者を魅了する筆致は健在。

目次

アダムの後―古代ギリシャ・ローマの時代
長い中間期―中世の思想
商人と国家―重商主義
フランス的構想―重農主義
アダム・スミスの新しい世界
洗練、肯定、反乱の種―セイ、マルサス、リカード
偉大な古典的伝統(周辺にいた経済学者;主流にいた経済学者;信仰を擁護した経済学者)
大攻勢―マルクス
貨幣の独自性
アメリカ的関心―貿易、独占、富豪
完結と批判―不完全競争理論、ロシヤ革命の影響
大不況の衝撃
福祉国家の誕生
ジョン・メイナード・ケインズ
軍神マルスの支持
経済学の最盛期
たそがれ、晩鐘
未来としての現在

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

5
昔のガルブレイスの本を本棚からいくつか抜き出して再読しようと思っています。彼のこの本は経済学者のエピソードをまじえた本で表題とは若干異なる感じがします。ただし、近代経済学への彼の批判的記述は参考になります。2013/12/12

DonaldTrump

5
同著者の名著『不確実性の時代』よりは面白くないが、学術的な本としてはかなり読みやすく、面白い(^。^) ロバート=キヨサキが推薦している『世俗的な思想家』と同類の書籍なので、金持ち本が好きな人にもオススメ(^ー^)ノ2011/07/05

千日紅

3
事実の羅列ではなく、著者の主張に基づきストーリーを描きだしているため、興味深く読めました。ケインズ経済学の没落は、政治的非対称性より生じたというのは初めて知りました。デフレや失業に対する公的支出の増加や税金の減額は政治的に合意を得やすい。他方で、価格インフレに対しては、政府支出をへらし、税金を高くすることが必要であるが、政治的には合意を得がたい。政治的非対称性の結果、1970年代以降の価格インフレに対してケインズ経済学は解を提供することができなかった。そのため、マネタリズムが注目されるようになった。2014/02/05

Aby

2
引っ張り出して再読.発売当時よりは知恵がついたので,理解しながら読めるようになったなw 原著が発行されたのはサッチャー時代の1987年.「経済学の歴史において,ジョン・メーナード・ケインズの時代はミルトン・フリードマンの時代に道を譲ったのである(p.392)」.そして今では,ガルブレイスもサッチャーもこの世を去った.2013/06/11

1
経済史で一通り学んだ内容(覚えてることはあまりない)を局所的に深めた本である。重商主義から重農主義、アダムスミスからセイ、マルサス、リカードと続き、古典派経済学の流れからマルクス主義へと流れ、福祉国家からケインズへと続き、最盛期と晩鐘と現在・未来について書かれている。やはり15Cからの中世ヨーロッパの富についての競争的市場からケネー、ドゥポン、チュルゴーの流れは世界史でも重要事項とされている。趨勢の著者であるタッグウェルは完全初見である。ケインズの一般均衡あたりが個人的に大好きな範囲である。2014/11/18

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