出版社内容情報
アフリカへ、カリブ海へ、そして池袋のデパートへ。人と人とのトータルな“伝え合い”を研究テーマに東奔西走する異色の文化人類学者のことばのフィールドノート。
内容説明
ことばを追って―アフリカへ、カリブ海へ、そして池袋のデパートへ。人と人とのトータルな“伝え合い”を研究テーマに東奔西走する異色の文化人類学者によることばのフィールドノート。様々な発見に満ちた新しいコミュニケーション学のすすめ。
目次
1 顔のある木の思い出(スワヒリ語と私;私が外国語と付き合った理由;温度のない水;チョムスキーの思い出;わたしの空想学校―南方熊楠 ほか)
2 アフリカから(アフリカの社会人の会話;アフリカの言葉あそび;東アフリカのなぞなぞ;引けない辞書;スワヒリ語訳『水戸黄門』 ほか)
3 “伝え合い”の言語学(敬語の文化人類学;言語と文化―“赤”について;“伝え合い”としての“体”;“伝え合い”と空間;“食べ物”と言語調査;“ことば”と“コミュニケーション” ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
910
1
思ったより読了までに時間がかかった。エッセイ集かと思いきや、論文調のところもあるなんでもありな短編集という感じである。 アフリカの言語事情はかなり面白く読めた。2,3種類の言語を使う日常は日本では考えにくい。2017/08/02
yakomini
1
『ことば』について『伝え合い』について、あるいはアフリカでのことや言葉遊び等の短いコラムやエッセイなどが収録されている。どれも『ことば』に対する真面目で論理的で真摯な取り組み方が伝わってくる。好きな作家さんの本は印税が届いてほしいので定価で購入したいのだが西江氏の本は絶版になっているものが多くアマゾンでも表紙の写真もなく残念である。2011/11/26