内容説明
本書は生物の構造と機能のすべてを決めている遺伝子の意義、動植物や微生物の遺伝子をさまざまな方法で操作することによって可能となる生物の改良と利用、生物の情報処理の仕組みとこれに学ぶ新しい展開、動物の運動機能の仕組みと機械工学への応用などについて、できるだけ平易に述べようとするものである。また、人類の繁栄がもたらしつつあるいくつもの大きな課題と、それを解決するために生物工学に課せられた使命についても考えてみた。
目次
1 人は生物をどのように理解してきたか
2 生物はなぜ変わらず、また変わることができるのか
3 生物を人為的に変えることができる
4 タンパク質工学とは
5 微生物における生物工学
6 植物におけるバイオテクノロジー
7 動物におけるバイオテクノロジー
8 バイオリアクター
9 機械システムから見た生物・生体―生物・生体の高度な機能に学ぶ
10 生物と工学における通信と情報処理
11 地球の将来と生物工学