出版社内容情報
量子力学やエレクトロニクス技術の発展と関連して進歩してきた表面の原子・電子の構造や各種現象の解明を物理としての面白さを意識して解説〔内容〕表面の構造/表面の電子構造/表面の振動現象/表面の相転移/表面の動的現象/他
内容説明
21世紀の科学は金属の触媒作用の解明のような「機能の解明」が研究の中心課題になるであろう。機能の探求にとって欠かせないものとして、表面の動的過程の量子論的な研究、電子相関を取り入れた電子過程の解明、それらにとって出発点になる研究に適した物質系の開発が今後の重要な課題である。そしてこの新しい物質系の作製はこれまでに蓄積された表面科学の知識を活用することで可能になるであろう。このように表面物理学は現在転換期にあるので、本書はこのことを考慮した内容にした。
目次
1 はじめに
2 表面の構造
3 表面の電子構造
4 表面の振動現象
5 表面の相転移
6 表面の動的現象
7 おわりに
著者等紹介
村田好正[ムラタヨシタダ]
1935年東京都に生まれる。1964年東京大学大学院化学系研究科博士課程終了。1984年東京大学教授。現在、東京大学名誉教授、理学博士
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