内容説明
犬のあくびは疲労や退屈ではなくストレスを感じたり相手への和解を求める印です。吠え声、尻尾の動き、顔の表情などで示される「犬語」を理解すれば、人間の2歳児程度の言語聞きわけ能力を持つと言われる犬と、意思を伝えあえるのです。飼犬が言うことをきかないという悩みも本書で解決!「犬語小辞典」つき。
目次
犬と話ができる人、できない人
進化と犬の言葉
犬は人の言葉を理解する
犬はどこまで言葉を聞きわけるか
おしゃべりな犬、無口な犬
犬の声が語るもの
犬は言葉を学びとる
顔の表情が語るもの
耳の表情が語るもの
目の表情が語るもの〔ほか〕
著者等紹介
コレン,スタンレー[コレン,スタンレー][Coren,Stanley]
カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学の心理学教授。左利きの人についての研究をまとめた「左利きは危険がいっぱい」、睡眠について興味深い示唆を与えた「睡眠不足は危険がいっぱい」などの著作がある。全米ベストセラーになった「デキのいい犬、わるい犬」をはじめ、犬に関する著書も多い。バンクーバー在住
木村博江[キムラヒロエ]
1941年生れ。国際基督教大学卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ローレンツ🐾
7
2002年発行の本書。今から17年前の本だか、なかなかいいことが書いてある。ほかの方の感想の中で『信憑性に欠ける』ような内容を書かれている方もいるが、著者も【完全ではない】と記している。 完全ではないにしろ、犬を理解したいという思いは著者も読者も同じであろう。 巻末の【最後にひとこと】。これだけでも、十分犬に対する著者の愛情が伝わる。 犬の行動を理解し、学び、その行動に愛情を持って応えてあげることが何よりも愛犬との絆を深めることができるのではないだろうか。2019/12/01
yendows
6
犬の吼え方、ボディーランゲージの読み取り方、それにまつわるエピソードが余す所なく書いてあって満足。特に、犬は狼のネオテニー(幼形成熟)で、大人になっても子供の甘えや遊びたがりがのこるっているというとこに、やっぱり犬ってかわいいよね、と思った。因みに顔が丸まった犬はネオテニーが進みすぎている為に子供的過ぎて、社会的語彙がすくなく(狼的でないということ)コミュニケーション下手のようだ。それもかわいいよね。2010/07/24
avan0813
4
彼らは人間の言葉はしゃべれないし、手も上手く使えないけど、怒りたいときもあれば、甘えたいときもある、しょんぼりするときもある。これからも目をみて話しかけて、顔を近づけて触ってあげよう。2011/08/04
もも
3
米原万里『打ちのめされるようなすごい本』の中で数多くある是非読みたい本、その中の一つで彼女の書評から読んだ第1冊目でもある。この本を選んだのは叔母家族が可愛い仔犬を飼い始め、いつもお世話になりっぱなしの彼女たちに是非読んでみてほしい本だと思ったからだ。米原が大絶賛していたので大丈夫だろうと思うが念のため私も読む。犬を飼ったことはないしこれからもその予定はないが、動物の言語学的にとても興味深い一冊なのは間違いなく彼らの言っていることが分かるようになるのみならず、コミュニケーションを取ることまで可能だとは。2017/03/27
izumiumi
3
再読。とても良い本。犬の言葉(ボディランゲージ含む)についてかなり詳しく研究が紹介されているうえ、読みやすい語り口。犬とよりコミュニケーションしたい人間に勧める。2009/02/15