文春新書<br> 牡蠣礼讃

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文春新書
牡蠣礼讃

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  • サイズ 新書判/ページ数 278p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605422
  • NDC分類 664.71
  • Cコード C0245

内容説明

三陸で牡蠣を養殖している漁民が、世界の牡蠣を尋ねてみると不思議な縁が待っていた。牡蠣と人生を共にしているからこそ見える魅惑の世界。牡蛎への限りない愛情に溢れた一冊。

目次

第1章 Rのつかない月の牡蠣を食べよう!?(牡蠣の旬はいつか?;水山養殖場の四季―宮城県・舞根湾)
第2章 おいしい牡蠣ができるまで(宮城種の故郷;牡蠣に憑かれた男―宮城新昌と水上助三郎)
第3章 世界の牡蠣を食べる(日本一の生産地から学ぶ―広島県・広島湾;日本の牡蠣がフランスを救った―フランス・ラングドック;魅惑の味・オリンピアオイスター―アメリカ・シアトル;顰めっ面をした牡蠣―熊本県・有明海;干し牡蠣は万能薬―中国・沙井;タスマニアデビルオイスター―オーストラリア・タスマニア)
第4章 知られざる「カキ殻」パワー(カキ殻が地球を救う;日本の白を彩る胡粉)
おわりに 牡蠣がつなぐ世界(二十年ぶりの南仏ラングドック)

著者等紹介

畠山重篤[ハタケヤマシゲアツ]
1943年中国上海生まれ。牡蛎養殖業者。「牡蛎の森を慕う会」代表。水産高校卒業後、家業を継ぎ牡蛎・ホタテの養殖業に従事する。牡蛎を育てる環境の大切さに気づき、「森は海の恋人」を合言葉に気仙沼湾に注ぐ大川上流の室根山に植樹活動を行なう。「森は海の恋人運動」により1994年に朝日森林文化賞、2004年に宮沢賢治イーハトーブ賞、河北文化賞を受賞。京都大学フィールド科学教育研究センター社会連携教授も務める。著書に『リアスの海辺から』『森は海の恋人』(文春文庫)『日本“汽水”紀行』(文藝春秋 第52回日本エッセイスト・クラブ賞受賞)『漁師さんの森づくり』(講談社 産経児童出版文化賞JR賞、小学館児童出版文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

34
「Rのつかない月の牡蠣は食べるな」は昔から伝わる欧米の諺である。マガキの場合は、5月(May)から8月(August)までが産卵期にあたり、身がペチャンコになってグリコーゲン量も最低になる。ところが日本では初夏の5月に登場するイワガキがある。抱卵・放精が少量ずつ分けてなされ、そのうえ抱卵放精後の回復が早いため、牡蠣の旨味成分であるグリコーゲンをかなり貯えているから、夏に食しても旨い。しかも夏の牡蠣は当たらない。日本人は牡蠣の季節は冬と思い込んでいるが、秋から冬にかけては産卵後の回復期で、実は3月が旬だ。2018/11/29

読書ボーイ

5
牡蠣食いたくなること必至。 娘さんが牡蠣嫌いって話がウケた。2017/12/07

あちゃくん

4
気仙沼の牡蠣漁師、畠山さんによる牡蠣エッセイ。牡蠣を訪ねて、中国行ったりアメリカ行ったりフランス行ったりオーストラリア行ったり。ほんとに牡蠣が好きなんだなと感じられます。今回の震災で、三陸の水産業は大打撃を受けましたが、これだけ海を愛する人がいれば、再建の道は険しくても遠いものではないのではと期待が抱けました。2011/11/24

watasak7

2
牡蠣への愛を滔々と語ってくれるのかとおもいきや、1冊で牡蠣養殖の仕組みと歴史・世界の牡蠣事情に幅広く触れられていて、豊富なフィールドワークと文献に裏付けられた良書でした。この本を読んだ後に食べる牡蠣は今までより少し美味しくなること間違いない。2016/03/21

ポニョ駅長

1
著者の方の牡蠣に対する見識・愛情はとても深い。 養殖事情・調理法・環境保護の観点から、様々な面を知ることが出来ます。 牡蠣殻の浄水作用・「クマモト種」等はとても興味深かったです。2015/02/06

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