内容説明
日本の土はいま……土が病み、悲鳴をあげている。――土に映された日本人の現在に鋭く迫る。
目次
第1章 死米の証言(コメが発した危険信号;土の声を聞く)
第2章 いま、日本の土は(地力の衰え――田の土はいま;土を食いつぶす――畑土の惨状)
第3章 土つくりと農の思想(土をつくる農法と農民像;土つくりの生活から;百姓の哲学――生き方の規範としての農業)
第4章 農業近代化の中を生きて(土の運命;農基法はなにを土と農民に刻したか;減反と国際競争力を問われる中で)
第5章 農薬と土壤改良剤(農薬づけ農業の中で;土の日)
第6章 土への訣別(逃亡の農民史;土なき農業)
エピローグ 土と日本人