出版社内容情報
アノミーを通底的主題として,産業主義批判,功利主義批判,行為論,集合意識論を論及し,デュルケム理論の意義を問い,それを現代の社会的思考へと媒介すべく展開.定評ある前著『デュルケム社会理論の研究』の続編である.
目次
序章 デュルケム理論の現代的射程
第1章 功利主義批判と社会学的思考の展開―デュルケムとウェーバーを通して
第2章 デュルケムにおける社会的なものと経済的なもの
第3章 サン・シモンからデュルケムへ―産業主義の社会学からアノミー批判へ
第4章 デュルムケにおける社会的行為論への視座―1試論として
第5章 聖‐俗の社会理論―デュルケム理論における宗教の位置
第6章 アノミーの社会理論―デュルケムのプロブレマティーク
第7章 アノミー論の現代的展開
第8章 フランス社会学派と集合意識論―歴史における「心性」の問題にふれて