出版社内容情報
拡大する所得格差に対し政策はいかに対応できるのだろうか? 社会保障制度や税制といった再分配政策の機能と限界を明らかにするとともに,世帯構成の変化が所得分配に与える影響を分析することで,制度改革の方向性を描き出す.
内容説明
社会保障制度や税制は、拡大する所得格差に対応できるのか?高齢化や家族構成の変化の中で進む格差拡大のメカニズムを解明するとともに、現行制度の問題点や限界を浮き彫りにし、制度改革の方向性を描き出す。
目次
第1部 日本の所得分配の現状(所得格差の推移と再分配政策の効果―「所得再分配調査」からみた1980‐90年代の日本;国際的にみた日本の所得分配)
第2部 再分配政策の論点(社会保障・税制と生涯所得の世代内再分配;税制を通じた所得再分配―所得控除にかわる税額控除の活用;貧困の現状とその要因―1980‐2000年代の貧困率上昇の要因分析)
第3部 家族・世帯と所得分配(世帯の変化と所得分配―1987‐2002年「所得再分配調査」を用いて;家族構造変化と所得格差―マイクロ・シミュレーションによる将来推計;妻の所得が世帯所得に及ぼす影響;夫婦の学歴と妻の就業―家計所得への影響)
著者等紹介
小塩隆士[オシオタカシ]
神戸大学大学院経済学研究科教授
田近栄治[タジカエイジ]
一橋大学大学院経済学研究科教授
府川哲夫[フカワテツオ]
国立社会保障・人口問題研究所社会保障基礎理論研究部部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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