出版社内容情報
一九九〇年代の日本企業の国際的活動に焦点をあて、「作用」「反作用」「スピルオーバー」という連関した動態を追い企業が各国・地域にもたらす影響を分析し、さらにその環境変化が企業の組織そのものに大きな改変を追っていくダイナミックな過程を透徹した視点で検証する。
内容説明
進展するグローバリズムの意味をとらえる。作用‐反作用‐スピルオーバーとつづく連関のダイナミズムを透徹した視点で検証。
目次
グローバリズムの再定義
第1部 視点(組織としての多国籍企業)
第2部 作用(日系多国籍企業のフィージビリティ・スタディ―対米直接投資に関する実態調査と仮説の抽出;参入・退出と組織の再編成―アメリカにおける日系多国籍企業の事業継続と組織的進化)
第3部 反作用(日本の産業空洞化―主要電機メーカーの雇用と立地、1987~93年;日系多国籍企業の国際分業体制とAFTA)
第4部 スピルオーバー(マレーシアのローカル電機メーカーにおける工場管理―加工組立型産業における作業組織の観察)
なぜグローバリズムが生まれるか
著者等紹介
洞口治夫[ホラグチハルオ]
1959年2月長野県生まれ。1982年3月法政大学経済学部経済学科卒業。1991年3月東京大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。1994年8月~1996年8月ハーバード大学経済学部客員研究員(フルブライト若手研究員プログラム)。1999年3月~4月リヨン第二大学経済学部招聘客員教授。現在、法政大学経営学部教授
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