内容説明
１０人はどのような少年だったのか。恩師・学友のこと、研究環境のこと、そして着想のポイントとは。日本人の独創性がどのように発揮されたのかを活写する。受賞者４人の肉声も収録。
目次
１ 受賞者１０人の肖像（物理学賞・湯川秀樹；物理学賞・朝永振一郎；物理学賞・江崎玲於奈；化学賞・福井謙一；化学賞・白川英樹；化学賞・野依良治；生理学・医学賞・利根川進；文学賞・川端康成；文学賞・大江健三郎；平和賞・佐藤栄作）
２ 受賞者は語る（少年時代の大切さ（野依良治）
人間のハイブリッド性（江崎玲於奈）
市民サグレドの話（大江健三郎）
日本人とノーベル賞（白川英樹））
３ 世界への挑戦（ノーベル賞は人をつくる；ノーベル賞と科学教育）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わった
14
読了までに時間はかかりましたが、大変面白い本でした。たくさんのことに目をむけ興味を持ち視野を広げる、一つの分野に没頭し、子どものような興味を活かしながら物事にあたるのが大事。並べ立てるととても難しい事のように思えます…。過去を見て新しいものを作るようじゃだめで、新しいものを想像して新しいものを作るべきだそうです。その読みが外れないように知識を積み立てるんですね。これいろんなことにも当てはまるなぁと思って読んでました。仕事に活かせないかしら。2016/07/31
よし
5
「ノーベル賞受賞者の肖像」から、鋭い言葉に釘付けになった。・・江崎玲於奈「駕籠をいくら改良しても車ができないように、真空管をどんなに研究してもトランジスタは生まれなかったわけで・・創造的な発想こそ・・」「時には踏みならされた道から離れ、森の中に入ってみなさい。（グラハム・ベル）・・」白川英樹「・・一つの事実に気づくと、それがきっかけとなって、視界がぐっと広がり、これまで知らなかったたくさんのことが分かるようになる。・・小さな「発見」の体験だった。」など、など、科学者の神髄を見る思い。2015/10/26
牛乳MAN
3
少し前の本であるため2002年以降に受賞された（田中さん、小柴さん、南部さんetc←失礼。すみません）方々の話は載っていないがノーベル賞を受賞された人が身近に感じられて良い。自分の好きな事、定めた目標に対するエネルギーがすごい。そして知的好奇心が旺盛で、活き活きしている。また、受賞された方々は口を揃えて「運がよかった。」というニュアンスの事を言うが、その時までの積み重ねなくしてはあり得ない。我々一般人でも、ここまでのレベルでなくても生き方を見習いたいものだと思った。2011/10/24
しょうたろう
0
それぞれの概要をつかむには良いですね。僕は理系なので江崎先生に惹かれますね。2012/05/18
