集英社新書<br> 「水」戦争の世紀

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集英社新書
「水」戦争の世紀

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202182
  • NDC分類 517
  • Cコード C0231

内容説明

水は無尽蔵にあると、我々は思いがちだ。しかし人類が利用できる淡水は、実は地球の総水量の〇・五%にも満たない。しかも、その淡水資源は、環境破壊や都市化などによって急激に減り続けている。それだけではない。いまや石油よりも貴重な天然資源となった水は、グローバル企業や世界銀行、IMFなどにより、巨大なビジネスチャンスの対象とされ、独占されつつあるのだ。今、生きるための絶対条件である水を得られない人びとが、大幅に増えている。地球のすべての生命体の共有財産である淡水資源が枯渇すれば、人類の未来はない。世界の「水」をめぐる衝撃の実態を明らかにし、その保全と再生のための方途をさぐる、必読の書。

目次

第1部 淡水資源危機(非常警報―世界の淡水が涸れてしまう;地球が危ない―グローバルな水危機が地球と生物種を脅かす;渇きによる死―グローバルな水危機が人類を脅かす)
第2部 政治の策略(すべてが売りもの―経済のグローバル化が世界を水危機に追いこむ;グローバルな水道王たち―多国籍水道企業は地球の水を商品化する;水カルテルの出現―企業と政府はいかに世界水貿易の準備を整えたか;グローバルな結びつき―国際貿易と金融機関はいかに水企業の道具となったか)
第3部 進むべき道(反撃―水の権利の強奪に対し、人びとは世界各地で抵抗している;立脚点―共通の原則と目標が世界の水を救う;前進するために―普通の人びとがいかに地球の水を救えるか)

著者等紹介

バーロウ,モード[バーロウ,モード][Barlow,Maude]
カナダの政治活動家、作家、評論家。10万人の会員をもつNGO「カナダ人評議会」の議長。グローバル経済の民主的なコントロールをめざす世界的なネットワーク組織「グローバリゼーション国際フォーラム」理事

クラーク,トニー[クラーク,トニー][Clarke,Tony]
民主的な社会改革に向けた市民活動を支援するポラリス研究所(カナダ)の理事。「グローバリゼーション国際フォーラム」でも活動している

鈴木主税[スズキチカラ]
東京生まれ。翻訳家。翻訳グループ牧人舎代表。マンチェスター『栄光と夢』で翻訳文化賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

atsap

3
目を引くタイトルであるが、読んでみたらぞっとした。このままだとあと約40年以内で世界の水は枯渇する。最初はにわかに信じられなかったがこれは事実なんだ。先進国である日本に住んでいる自分には決して水には苦労しない。だが、今読書しながら飲んでいたミネラルウォーターは本来移動すべきでない減水地から運ばれて来た水なのだ!読書には小説などで味わう感動する読書と本書のような衝撃的な読書があると思う。自分には一体何ができるだろうか?自分一人では考えても無駄かもしれないが、考えないよりましであろう。2010/04/23

うえ

2
「このまま取水すればサウジアラビアでは、五○年後にすっかり枯渇する…イスラエルでは…沿岸帯水層の一三%が海水と化学肥料まじりの流出水で汚染された…パレスチナとヨルダンでも似たような荒廃が認められる…地下水がいずれ完全に塩水化すると予測する専門家もいる」「中国の農業用水が急激に減れば、世界的な食糧危機が生じるとも警告されている」「中国革命から三○年、平均して年に六○○以上の大型ダムが建設され少なくとも一○○○万人が強制移住させられた…ショックを受けたままの農民は再定住地まで何日もかけて歩かされた」2015/02/14

Ishida Satoshi

1
読了。「水は無尽蔵ではなく、今や力づくで奪うこともある必需品となった」という一文に象徴されるように、水資源をめぐる各国政府の取り組み、民営化による資源の独占によってもたらされる水をめぐる争いを概観。南米の事例紹介が比較的豊富です。「水の商品化」によって、貧しい人々にとって水を入手する権利が脅かされているということ。また国際貿易や金融も水企業に振り回されていることを本書は伝えています。とくに世銀及び米国財務省間が策定したワシントン・コンセンサス、すなわち民営化・自由市場化の推進の文脈から、今日の水資源をめぐ

西葛

0
水は共有財産(コモンズ)であり市場価値を付加すべきではない。水は基本的人権に保証された欠かせないものであり、誰もが公平にアクセスできるものでなかったか。この本が刊行されて20年近く。筆者が危惧した未来が今、現実に。2017/05/31

hijilist

0
文章構成の面でとても読みづらかった。論調も客観性に欠ける。 水に焦点を当てすぎているためか、別問題のことが同列のように語られていたり、単なるアンチグローバリズムになっていたりする。 GATTに関する記述と、この出版時期にシェールガス(単語は出てこないが)について触れてある点は参考になった。 最後に、希少資源の水が「コモンズ」であるという出発点は議論がわかれると思われる。2015/11/27

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