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内容説明
化学は暗記科目ではない。電子の動きを理解すれば、化学はすべて見えてくる。授業がわかる。応用が効く。楽しくなる。わからない高校生、必読の入門書。化学嫌いなあなたの、化学の見方が変わります。
目次
第1章 電子が原子を結びつける
第2章 電子は動く
第3章 化学結合は他にもないか
第4章 原子の間に働く力
第5章 分子の立体構造が決め手
第6章 分子の形や化学結合を見る
第7章 電子の動きで化学反応を理解する
第8章 素晴らしい分子の世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
27
化学系の本をある程度読んできたので復習ついでに再読。初めて読んだ時よりも化学結合の魅力、目に見えない大きさで忙しなく動く分子たちの面白さを感じることができた。時に偏りがあったり、温度や気圧でさらに動きがある他、結合具合で回転の仕方が変わるなど、とても身近なことなのに不思議な感覚がしてしまう。化学結合の工夫もさることながら酵素を使って狙った化学結合を起こす準備を常にセッティングしている生物内部の段取りの良さには驚いてしまう。2023/01/13
ゲオルギオ・ハーン
15
取っつきやすいタイトルの通り、中身も読みやすいように工夫されていて助かった。ただの入門書ではなくて高度な内容が後半に用意されており、この化学変化もスラスラ分かるようになりたいなと思わせて勉強していく意欲を高めてくれる。とにかく化学に慣れていきたいという姿勢と合致した一冊でした。2020/08/08
Schuhschnabel
5
最後の方は難しかった(図と説明が見開きに収まっていないというレイアウト的な問題もある)ものの、化学結合の変化が単なる原子の気まぐれではないということは理解できた。共有結合とイオン結合はまったく別のものというわけではなくスペクトラムであるというのは、衝撃的ではあったが納得がいった。ところどころ筆者の社会批評が紛れ込んでいるが、それさえ目をつむれば高校の教科書の副読本として十分使えると思う。2018/11/11
さつき
5
強引な表現はあるが、実際起きていることに正しい直感を与える書き方をしてある。高校の化学をただやるよりも(知識面では下積みが必要であるが)この本を1冊読むほうが化学を専門にする方にも有用である。 私はこの本で私の化学の直感を再確認するのに利用させてもらった。最後の酵素の話には感動した。2013/02/11
nagata
4
確かに暗記は不要、というか生半可な暗記レベルては歯が立たないところまで連れて行ってくれる。あと2回は読まないと。2022/01/01