角川選書<br> ドラキュラ伝説 - 吸血鬼のふるさとをたずねて

角川選書
ドラキュラ伝説 - 吸血鬼のふるさとをたずねて

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047030268
  • NDC分類 388.3
  • Cコード C0322

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大宮担

8
意外におもしろかったです。 よくこんなに調べたなって感心してしまいました。2013/08/10

6
1978年刊行。底本は1972年ということで、ちょうど50年前に出版されたこの本。現在でこそ一般にもよく知られる吸血鬼ドラキュラのモデル=ワラキア公ヴラドですが、両者のイメージを重ねて論じられるようになるのは意外に遅くてようやく1960年代になってから。本書はドラキュラ伯爵=ヴラドを本格的に考証した最初期の一冊なのであります。サブタイトルこそは「吸血鬼のふるさとをたずねて」ですが、本書の主題はあくまで史実のドラキュラ公の事跡。史料が少なく、断片的な文献に頼るしかない事情はどこの国も同じなのですね。星5つ。2022/06/26

SKH

6
明晰な頭脳を持つ人物らによる「ドラキュラ考察本」。2013/12/06

やんも

3
史実のドラキュラ、ワラキアの君主だった彼の足跡を追った研究書。人質としてトルコに囚われ、父と兄は同国の貴族に暗殺され、自身も常に命を脅かされていた彼は、誰をも信じず、いざとなれば味方すら手にかける冷酷な人となり、君主になってから嗜虐性が串刺しと拷問の形で開花した。著者らはドラキュラの城や墓を特定し、さらに実像にも迫る。なお吸血鬼としてのドラキュラにも頁は割かれている。2015/10/26

印度 洋一郎

2
1960年代半ばに、ルーマニア現地を調査したアメリカとルーマニアの研究者によるルポルタージュ。ドラキュラのモデルとなった、串刺し公ブラド・テペシュの足跡を訪ね、"ドラキュラ城"を探し、ルーマニアに残る伝承を収集して回り、敵だらけの中で生涯を送った中世の武将に迫っていく。ルーマニア人にとって、ブラド公は"峻厳で容赦が無いが、公平な名君にして民族の英雄"という織田信長のような存在なのだった。この本が出た60年代にはまだ廃墟のままだったドラキュラ城も、今ではすっかり観光地化して、日本人も詰めかける有名スポットだ2011/10/25

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