出版社内容情報
氷壁初登攀の成功から一転して骨折,墜落,宙づり,パートナーによるザイルの切断という絶望的な状況に陥ったクライマーが,極限状況における人間内部の葛藤と傷ついた肉体との格闘を克明に記した,迫真の山岳記録文学.
内容説明
氷壁初登攀の成功から一転して骨折、墜落、宙づり、パートナーによるザイルの切断という絶望的な状況に陥ったクライマーは、いかにして「死のクレバス」から生還したのか。孤独と不安、パートナーへの猜疑、死への恐怖など、極限状況における人間内部の葛藤と傷ついた肉体との格闘を自ら記した、迫真の山岳ノンフィクション文学。
目次
1 山の湖の下で
2 氷壁に挑む
3 頂きの嵐
4 稜線上の苦闘
5 事故
6 最後の選択
7 氷に刻まれた影
8 沈黙の目撃者
9 遙か遠くで
10 心の中のゲーム
11 非情な大地
12 時間切れ
13 溢れる涙