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岩波新書
日本教育小史―近・現代

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  • サイズ 新書判/ページ数 334p
  • 商品コード 9784004203636
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C0237

出版社内容情報

現代の教育は日本の未来をきり開くことができるのだろうか.本書は,幕末・維新から今日に至るまで日本の教育が当面した課題とその役割を,国民の切実な教育要求と国家の政策,教師の教育実践との関わり合いを軸に説き明かす.いじめ・低学力等多くの問題を抱える教育の現状を打開する道は,歴史の筋道を探ることの中にのみ見出されよう.

内容説明

現代の教育は日本の未来をきり開くことができるのだろうか。本書は、幕末・維新から今日に至るまで日本の教育が当面した課題とその役割を、国民の切実な教育要求と国家の政策、教師の教育実践との関わり合いを軸に説き明かす。いじめ・低学力等多くの問題を抱える教育の現状を打開する道は、歴史の筋道を探ることの中にのみ見出されよう。

目次

はじめに 過去に目を閉ざしてはならない
1 開国・維持と教育
2 近代化の推進と教育勅語体制
3 軍国主義への加速する歩み
4 戦後教育改革
5 教育の保守化と高度経済成長
おわりに 柔軟な心を

著者等紹介

山住正己[ヤマズミマサミ]
1931年東京に生まれる。1953年東京大学教育学部卒。専攻は教育学。東京都立大学人文学部教授を経て、現在、東京都立大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

10
戦前から戦後1980年代までの日本教育史が簡潔にまとめられている。特に巻末にある年表はかなり詳細に書かれていて、ここだけでも読む価値はある。多くの教育史はたいがい戦後から書かれるが、本書は江戸の藩校から始められており、戦前までに多くのページが割かれている。ただ内容は左派的な批判が多い。乃木希典将軍について「乃木は指揮官として無能であり、日露戦争の旅順攻撃では多くの若者を犠牲にしたし、教育者としても迫力を欠いていた」と非難する。海外からも評価の高い乃木将軍を一面的に捉えているのは残念。前田多門を評価する。2017/01/03

6 - hey

5
学校の授業についていけない。学力低下。こういう問題の根はかなり深いことをあらためて感じました。 あと、ゆとり政策って1980年前後からあったことにおどろき!自分は確実にゆとり世代です(笑)2013/06/01

Nozomu Kutomi

4
実に面白かった。 歴史の取り上げ方について、色々不満のある人はいるみたいだが、今の教育現場がどう変わっていくべきか考える時、ほんの百〜数十年前にこういう時代があったと知っておくことは重要だと思った。2013/01/30

Takao

3
1987年1月20日(1988年6月5日、第5刷)発行。社会科教科書問題が国際問題となり、臨教審が発足し、戦後40年を迎えた80年代中頃の出版。30年近く前に本書を求めたのはなぜだったのか思い出せないが、今あらためて読み終えてみると、自分が知ってるつもりだったことが正されたり、知らずにいたことも多かった。最後に紹介されている1960年代の勝田守一の言葉「魂において頑固であり、心において柔軟、精神において活発でなければ、この現在の困難な状況を切り抜けることはできないように思われる。」が印象に残った。2016/08/26

shishi

3
[A]明治維新~1980頃までの日本教育史をコンパクトに概観した良書。大きく、皇国史観的な思想、社会主義的な思想、民権運動的な思想のせめぎ合いによって歴史が動いており、歴史の動向はその時々の政策や組織の設立など細かな出来事によって徐々に現れ、流れを作っていくということがよくわかった。2014/02/17

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