出版社内容情報
頭のいいわるいは生まれつき,知能の発達は青年期で止まるという考えが長い間信じられてきた.最近の発達心理学は,知力の発達は意欲や環境と大いにかかわり,乳幼児期から老年まで続くことを明らかにする.賞罰や強制は逆効果で,応答的な環境こそが発達をうながすという実験結果をあげて,発達についての新しい見方を示す.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
17
知力とは、数字の結果で一生懸命示そうとするが、そのように目に見えてはっきりわかるものではなく、好奇心とそれを明かそうとする行動と意欲が加わったもののようだ。なので知能テストでその時に高得点を取る、または、高得点を取るような教育を受けたとしても、それが持続するのかはまた別の問題のようだ。幼児に問いかけに応えてあげる大切さなど息子を持っている方や先生には一読の価値あり。2017/11/11
kaizen@名古屋de朝活読書会
1
知力とは何かはよくわからない。 生得説と経験の効果の一方だけを強調することの問題点を指摘している本であることは分かった。 第4章教え込みは知力を伸ばさない 第5章応答的な環境は発達をうながす 第6書問題を与えて考えさせる 第7章相互にやりとりする楽しさ 第8章「やりがい」で可能性をひきだす。の各章は、共感できることが多い。 第3章 賞罰は知的意欲を低下させる 第9章 中年以後の知力の発達 は、自分の経験が偏っているため、理解できていないところもある。2010/06/05