出版社内容情報
古地磁気学,地震学,海洋底科学等の発展と観測技術の進歩によって,単なる思いつきとされていた大陸移動説がふたたび登場してきた.それは海洋底拡大説,マントル対流論を中心とする新しい地球観の提唱である.このような地球科学の進展と自らの日本列島の研究について述べた本書は,科学的思考の醍醐味を満喫させてくれる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Midori Nozawa
4
地球はどのようにしてできたのか?太陽から離れたのか、宇宙の塵が集まってできたのか?地球の中にはマントルがあって、鉄やニッケルを含む固いものでできていて。でも高温なので、流体のようでもある?そもそも世界地図を見た時、アフリカ大陸と南米大陸の形が似ていると思った。もともと一つの塊であった世界大陸が離れて、その間には海があり、今の形になったのだろうか?移動説を信じる科学者はその根拠を求めた。地磁気の研究を船から、空からやって、海溝と海嶺の地図を作成した。日本に地震が多いのは環太平洋にまたがる特徴だと分かった。2023/01/17
たつ
2
古い本だが地球の謎を解き明かそうとする論理が面白い 地球表面が動いているとはにわかには信じがたいが、様々な観測事実を繋ぎ合わせて、実証して行っている この後どのように解明が進んだのか知りたい2019/12/22