出版社内容情報
京都大学在職中の講義をまとめたもの．著者はきわめて独創的な思想家として知られるが，本書は客観的であり自分の思想を読者に押しつけない．哲学についての知識を確実にしようとする人にとっての好伴侶である．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
6
これ、学生の頃に買って読んでおくべきだったと後悔することしきり。今日的視点からすれば、突っ込みどころも散見するのだろうけれど、そういう負の部分も含めて、繰り返し読むべき価値がある本だと思った。二百頁強程度で比較的小部な本ではあるが、その内容は驚くほど豊穣。近世から近代までの哲学を微に入り細に入り解説している。そして、所々、著者の見解がさりげなく散りばめられているのが、心憎い。巻末付録における宗教と哲学の関係への言及など、かなり特殊な著者なりの見解が窺えるが、逆にそこが魅力でもある。ぜひ文庫化して欲しい。2021/04/27
kyakunon22
1
学問の分類の話をしたあとはずっと認識論の話をしているからびっくりする。「西田哲学概論」とまでは言わないけれど、少なくともその周辺という感じがする。2019/12/31
Stonewell
0
書生暮らしをしていた頃に入手した一冊。あとがきにもあるが、初期西田『善の研究』と同じ人物が書いたとは思えないわかりやすさ。ひとまわりほど前に、いかにじぶんが狭量な読み方をしていたか、再確認した再読体験2014/09/10
Yuki Kagami
0
本気で哲学を始めようと思い、師匠に勧められ読んだ本。めっちゃ分かりやすいし、面白い！！2011/11/02
